携帯サイトはこちら
![]() |
トップ > ニュース
第1回 東北復興支援報告 ~4月下旬~
[2011年10月31日]
3/11に発生した東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災された皆様とその家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。 2011年4月。
東京児童協会の職員と共に、東北に復興支援に行きました。
震災からおよそ1ヶ月半。
まだ震災の爪痕が深く残る被災地に、少しでも元気と笑顔を届けてあげたい! その想いを胸に東北へ…。
連日メディアに取り上げられている被災地の様子はテレビで見ていたものとは違う私たちに何かを訴えてくるような
すさまじさがありました。 けれど、訪れた保育園には気丈に保育をする先生方や、素直に受け入れてくれる子どもたち。
また震災後も変わらず保育者になる夢を持って努力する学生のみなさん。 励ましに行ったつもりが逆に沢山のパワーを頂きました。
その一部ではありますが、少しずつお伝えしていきたいと思います。 ゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜ 1日目 岩手県一関市 <修紅短期大学> 最初に、東京児童協会で頑張る卒業生の多い修紅短期大学を訪れました。 講義や文化祭など親交のある学校なので、訪れた時にいつも迎えてくださる先生方にお会い出来た時にはホッとしました。 修紅短期大学では外観を見て少し安心したのですが、いざ中に入ってみると体育館は窓ガラスが全部割れ、張り替えた後にまた大きな余震で割れてしまったそうです。他にも地震の揺れでグランドピアノが動き壁に穴が開くなどやはり被害は大きいとの事でした。 先生方にお話を伺うと、学生のみなさんも心身ともにストレス状態が続き、学校に居るだけでもストレスを感じてしまう人もいるとの事でした。 けれど久しぶりの学生との再会を果たし、保育につながるふれあい遊びなどをみんなで行う中で真剣に話を聞いてくれ、徐々に表情も穏やかになったように感じます。 ![]() ![]() ![]() 最後に学生のみなさんと。 ![]() 修紅短期大学の先生方、学生のみなさま、ありがとうございました。 2日目 岩手県一関市 <赤荻保育園> 2日目の午前中に訪れたのは一関市の赤荻保育園です。
赤荻保育園は周囲の民家で崩れている所も多くまだブルーシートを張っている所も多く見られました。 園内もスピーカーが落下したり、また海沿いから山陸へ疎開している子どもたちも登園していました。 子どもたちはやはり段々笑顔が増え、うた遊びやふれあい遊びに元気いっぱいで終始盛り上がってくれました。 ![]() ![]() ![]() 後半は身を乗り出して楽しむ姿が見られ、とても嬉しかったです。 コンサートの途中で余震が起き、みんな固まり怯える様子もありましたが、避難経路もきちんと確保され職員の方々の対応に学ぶものが多々ありました。
赤荻保育園の関係者のみなさま、ありがとうございました。
岩手県一関市<花泉保育園> 午後は同じく一関にある花泉保育園へ。
![]() ![]() やはり内装は崩れ落ちている部分もありましたが、きれいに掃除され、落ち着いていました。
みんな真剣に話に聞いてくれ、うた遊びが始まるとかわいい笑顔を見せてくれました。 ![]() ![]() ![]() 花泉保育園の関係者の方々、ありがとうございました。 岩手県釜石市 <釜石保育園> そして最後に訪れたのは釜石保育園。 ![]() ![]() 釜石保育園に行ってみると、津波で変わり果てた姿がありました。 そんな中でまずは被災した時の話を先生方からお話を聞かせて頂き、それから子どもたちに向けてコンサートを行いました。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 初めは少し緊張を見せていた子どもたちも、ふれあい遊びや手あそびなどを通して段々と表情もやわらかくなり先生やおともだちと一緒に楽しく過ごしてくれました。 「悪夢です。夢であってほしい。」 釜石保育園の園長先生が私に話した最初の言葉です。
夢が覚めたらきっと何事もなかった世界が広がっている。そんなことがあってほしい。 しかし現実は夢から覚めることはなく、目の前に広がる破壊された町並み。そして目の前に崩壊した保育園。 地震発生後、津波がくる30分前までは私たちの園と同じように、普通の保育園の光景があったんです。 地震発生後、津波を知らせるサイレンが鳴り響き、子ども達と職員が必死に高台に逃げたそうです。全員が逃げて数分後、保育園は水の中に。目の前でたくさんの人が流される光景は・・・ 被災地の保育園に聞いてみると、物資は揃いはじめているが子ども達の心のケアが欲しいという要望があり、今回の派遣となりました。 私たちは今後の園の防災対策を検討する材料として被災された園でのお話を聞き、御礼に元気と笑顔を少しでも増やすため精一杯うたいました。帰り際、各園で「また来てね!」と見送られ・・・ 復興応援は一度行って終わりではなく、何度も足を運び少しでも被災地の方々の想いを受け止めていく。 復興していく東北を見ていきたいです。 1日でも早く心から笑い合える日まで通い続けます。 子どもたちの「また来てね!」の声に応えるために… 今回関わってくださった方、後押しをしてくださった方、たくさんの方々に感謝申し上げます。
|